
美しい肌を手に入れるために、食べ物に気を使っている女性は多いです。
ただ、「〇〇が肌にいいらしい」と聞くと、そればかり食べてしまう方が多いようです。
美しい肌というのは、何か決まった食材を摂り続けるだけで手に入れられるものではありません。
では本当に肌にいい食べ物とは、どんなものなのでしょう?
この記事では、美容好きのライターが、お肌にいい食べ物を知りたい方に向けて「美肌食(びはだしょく)」の解説をします。
体の内側から美しい肌を作っていきたい方は最後までお付き合いください。
生野菜をしっかり摂れば大丈夫ってホント?
美しい肌のための食事というと、ビタミンを意識した生野菜中心の食事のことと思いがちです。
しかし栄養素というのは一つ一つが別々で作用するものではありません。
いろいろな種類の栄養素をバランスよく摂り、体の中で相互作用してはじめて美肌効果が現れてくるものなのです。
お肌にいいとされている栄養素はたくさんありますが、たとえばビタミンだけを延々と摂り続けたとしても、それだけで美しい肌を手に入れられるというものでもないのです。
若い女性の「食」はココが問題
20~30代の独身女性の食事は、「炭水化物ばかり摂っていること」・「野菜を摂るというと野菜ジュース・サラダのどちらか」という点が問題です。
パスタ・パンなど、若い女性が好む食べ物には炭水化物を多く含むものがあります。
生野菜のジュースやサラダも、「太らない」「チョットおしゃれな感じ」というイメージから人気です。
お昼どきのコンビニにはサンドイッチ・パスタ・サラダ・野菜ジュースなどを手にしたOLの列ができますよね?
そういった光景をよく目にすることから「それが美容にいい」と思ってしまいがちですが、実際のところはそうではありません。
炭水化物・生野菜のサラダと肌の関係
炭水化物はカロリーにはなるのですが、肌への栄養になることはありません。
ちなみに「カロリー」って何だと思いますか?
答えは…「1グラムの水の温度を1℃上げるのに必要な熱量」が1カロリーです。
忘れているかもしれませんが、誰もが理科で習った知識ですよ^^
少し脱線してしまいましたね。話しを戻します。
炭水化物はおなかに溜まるため満腹感を得ることはできますが、美肌効果などの美容的な価値はないんです。
また生野菜のサラダについても注意が必要です。
なぜなら生野菜のサラダに使われている野菜のほとんどが「ビタミンの少ないもの」ばかりだからです。
さらに生野菜のサラダを多く摂ると、体が冷えてしまいます。そして体が冷えて血行が悪くなると、肌に充分な栄養が行き届かなくなってしまいます。
以上のことから「摂りすぎ」には十分注意するようにしてください。
美肌を維持するために必要なのは緑黄色野菜

野菜の中でもとくに美しい肌のために摂りたいのは、「β(=ベータ)カロテンを含む緑黄色野菜」です。
どうしてかというと、βカロテンは抗酸化作用が強く、体の中でビタミンAとして働き、皮膚や粘膜を強くした結果、肌荒れ・肌老化を予防してくれるスグレモノだからです。
これらの働きは、「ほうれん草」・「にんじん」といった緑黄色野菜に多く含まれています。
また「ビタミンC」にも抗酸化作用があり、肌老化の原因の1つである紫外線への抵抗力をつけるのに役立ちます。
ビタミンCは「じゃが芋」・「カリフラワー」といった淡色野菜(=たんしょくやさい)に多く含まれています。
ここまでをまとめると、美しい肌を維持するためには「緑黄色野菜・淡色野菜をバランスよく温野菜のかたちで摂る」のがいいということになります。
ただし1つ注意があります。
それは…「コンビニやスーパーで売っている惣菜」のように調理してから長時間たっているものについては、ビタミンがこわれている場合があるということ。
できれば野菜は自分で調理して食べるようにしましょう。
緑黄色野菜
緑黄色野菜という言葉を知らないという方はいらっしゃらないと思いますが、「何が緑黄色野菜か?」を詳しく知っている方はあまりいらっしゃらないでしょう。
ですので「代表的な緑黄色野菜」を、あいうえお順でご紹介します。
具体的には、オクラ・かぼちゃ・小松菜・さやいんげん・さやえんどう・春菊・チンゲン菜・にら・にんじん・パセリ・ピーマン・ブロッコリー・ほうれん草などです。
淡色野菜
続いて「代表的な淡色野菜」を、あいうえお順でご紹介しますね。
かぶ・カリフラワー・キャベツ・さつま芋・じゃが芋・白菜・もやし・レンコンなどです。
これらの緑黄色野菜・淡色野菜をすべて暗記する必要はないですが、知ったうえで食生活に取り入れることが美肌を手に入れるためには必要です。
低カロリーの肉や魚も欠かさず摂る

もう一点、若い女性に不足しがちなものがあります。それは何だと思いますか?
答えは…「タンパク質」です。
「肉を食べると太る」といった固定観念があるのか若い女性からは嫌われますが、肉や魚に含まれているタンパク質は肌を生み出す素(=もと)になるため、美容の観点からいうと1日100グラム程度は摂らなければいけません。
タンパク質を摂らずに過ごしていると、肌の調子が悪くなるだけではなく、疲れが出たり、眠りが浅くなったりと、いろいろな弊害が起きてしまいます。
そんな状態でビタミンを過剰に摂取しても、肌にいい効果は現れないのです。
なので「美肌食」というのは、タンパク質もビタミン類もバランスよく摂ること。
そして不足しがちな栄養素については「それを認識したうえで積極的に摂る」習慣をつけることが大事なのです。
最後に
日本人はもともと、欧米人に比べてキメの細かい肌を持っています。さらに欧米人に比べて、肌老化のスピードも遅いです。
その原因となっているのは、昔から続いている「日本特有の食文化」です。
結局のところ、ごはん・味噌汁・焼き魚などの日本古来の食事(=和食)がお肌にいいのです。
自分の住んでいる国の良さというのは身近すぎて盲点になりがちですが、日本の食文化は「世界に誇るべき素晴らしいもの」です。
もしあなたが、この記事を読んだことによってそのことに気づき、食生活の見直しをされたとしたら、また一歩「美しい肌」に近づくことができるでしょう♪