
私たちの顔の肌は、車の排気ガスやタバコの煙、そして空気中に舞っているホコリに一日中さらされています。
これらに汗・皮脂・古くなった角質が加わったものが「肌の汚れの正体」です。
これをそのままにしてしまうと、皮脂が酸化して「過酸化脂質(=かさんかししつ)」ができ、「肌を刺激する物質」に変わってしまいかねません(泣)。
それは避けたいですよね?
この記事では、そんなあなたに向けて「洗顔料の選び方」を分かりやすく解説します。
正しい知識をインプットして日々のスキンケアに活かしてください^^
洗顔をする理由
そもそもなんで洗顔をする必要があるのでしょう?
その理由は、顔の表面についたホコリ・汚れを落とさないと、肌をキレイに保つことができないからです。
1日の洗顔の回数は、朝1回・夜1回の「計2回」。
洗い方は、「①ぬるま湯で・②洗顔料を使って」洗います。
「夜の洗顔」をする理由は、この記事の最初にも言ったとおり、顔の肌が様々な空気中の汚れにさらされているからです。
これに対して「朝の洗顔」については、「必要ないんじゃないの?」と思われている方が多いようで、最近では「朝は水で洗うだけ」という人もいます。
しかし、結論からいうと朝も洗顔をした方がいいです。その理由は、「朝の肌」というのは、寝ているうちに分泌された汗・皮脂で汚れているからです。
これらを朝のタイミングで洗い流さないと、顔の肌が汗と皮脂で汚れたまま日中の仕事等をすることになり、皮脂が時間の経過とともに酸化してしまうため、肌の老化を早めてしまいかねません。
洗顔料の選び方

世の中には「保湿効果のある洗顔料」や「美白効果のある洗顔料」など、洗顔料の本来の目的である「肌の汚れを落とす」以外の目的のものも多く出回っています。
でも、たとえ洗顔料に保湿や美白の成分が含まれていたとしても、最終的には洗い流してしまうので、それほど大きい効果は期待できません。
そのような宣伝文句に過剰に反応せず、肌の汚れをしっかり落としてくれる製品を選ぶようにしましょう^^
主な洗顔料の特徴
ここからは、世の中で売られている主な洗顔料について簡単に説明していきます。
使ったことがないものもあると思いますが、「自分に最適な洗顔料」を選ぶための知識としておさえておくといいでしょう^^
1.固形石けん
「石けん成分」が主成分のシンプルなものが多いです。「洗浄力」は、弱いものも強いものも一通り揃っています。
2.洗顔フォーム
「洗浄力」は、弱いものから強いものまでさまざま。大まかな分類として「クリームタイプ」と「リキッドタイプ」の2種類があります。それぞれの簡単な説明は以下のとおり。
- クリームタイプ
肌に対する負担が、弱いものから強いものまで多種多様。なかでも「しっとりタイプ」と呼ばれているものは「油分」を含んでいるため、肌に「油膜」が残ります。
- リキッドタイプ
一般的に「肌に優しいこと」を特徴として打ち出している製品が多いです。「洗浄力」は、強めのものよりも弱めのものへの偏りが見受けられます。
3.パウダータイプ
これまでに挙げたタイプのものと同様に、製品によって「洗浄力」や「肌への負担」にバラツキがあります。
4.泡タイプ
手早く洗顔できるため人気がある反面、強い「界面活性剤(=かいめんかっせいざい)」を配合しているものもあり、実は選び方に注意が必要なタイプの洗顔料です。
なお、泡が固いタイプのものは「発泡剤(=はっぽうざい)」が多く含まれている傾向があります。
5.泡立たないミルクタイプ
このタイプは、肌はしっとりするのですが肝心の「洗浄力」が弱く、汚れが充分に落ちないこともあります。
「水でもしみてしまうほど肌荒れがひどい人(アトピー性皮膚炎を持つ人など)」以外には、オススメすることができません。
これまでに挙げた「泡立つタイプのもの」から選ぶようにしてください。
弱酸性の洗顔料について

「洗顔料は、肌に合わせて『弱酸性のもの』を選ばなければいけない」とよく言われていますが、実際のところ弱酸性にこだわる必要はなく、洗顔を終えたあとスグに「弱酸性の化粧水」をつければ大丈夫です^^
なお、最近の化粧水はそのほとんどが「弱酸性」です。
結論として、この点について必要以上に神経質になる必要はないということになります。
終わりに
洗顔料の特徴として「成分表示を見て選ぶのが難しいこと」が挙げられます。
でも、「洗顔料の形状」を参考にして選ぶことはできます。
形状ごとの特徴をおさえた上で、自分の肌質に合った「シンプルな洗顔料」を選ぶようにしてくださいね。
自分の肌が負担を受けない限度で、なるべく「①肌の汚れがしっかり落ちるもの」。そして、「②肌の汚れを落とす以外の不要な成分を含まないもの」。
この2つが、洗顔料を選ぶ際の基準です。