肌荒れに気づいた女性のイメージ画像
〈なんか肌の調子があんまり…〉

東洋医学では、古くから「女性は男性より病気が治りにくい」と言われています。

その原因の1つとして考えられるのが「生理」です。

女性は1ヶ月に1回生理があるという男性とは異なる体の仕組みを持っているので、病気の治療にも影響が出るのでしょう。

 女性の肌とホルモンの関係

「生理が近づくとニキビができてしまう…(泣)」「生理痛がひどくて何も手につかない…(泣)」など、多くの女性にとって生理は気落ちしやすいもの。

このように、ホルモンバランスの変化が起こる生理は、体の調子だけでなく肌にも大きな影響を与えます。

このことを理解するには、「女性特有の2つのホルモン」について知っておく必要があります。

具体的には、以下の2つです。

  1. 黄体(おうたい)ホルモン
  2. 卵胞(らんぽう)ホルモン
これらについて、1つずつ見ていくことにしましょう。

 黄体(おうたい)ホルモンとは

生理予定日のイメージ画像
〈不規則な生活が肌トラブルに〉

まず1つ目のホルモンが「黄体ホルモン(=プロゲステロン)」です。このホルモンは、生理前に分泌されます。

これによって皮脂の分泌量が増え、結果としてニキビができてしまったり、また、シミもできやすくなると言われています。

さらにいうと、むくみやイライラの原因になっているのも、この黄体ホルモンです。

ビックリするユウ

いいことゼロなの!?

このような黄体ホルモンによる肌への悪影響は、不規則な生活を送っていたり、ストレスが溜まっていたりする場合に強く現れます。

この悪影響を少しでも緩和するには、どう対処すればいいのでしょう。

 不安定な肌への対処のしかた

まず、「生理前の肌はいつもよりも弱くなっている」と考えてください。

なので当然、基礎化粧品もいつもと違うものを使う必要があります。

具体的にいうと、スキンケアには「敏感肌の人が使う化粧品」を使うようにしましょう。


さらにいうと、ニキビがある人が使う化粧品は避け、アンチエイジング・美白といった積極的なスキンケアは極力せずに、必要最低限のスキンケア以外は止めておいたほうがいいでしょう。

ただし、生理前というのは「シミができやすい時期」なので、UVケアは怠らないでください。

 黄体ホルモンと大人ニキビの関係

生理前にニキビができる人は少なくありません。

このことに関して「私って他の人より黄体ホルモンが多いのかな?」と思う方がいらっしゃるようですが、実際のところ、「大人ニキビ」ができる原因というのは、何か1つのホルモンの増減によってできるというような単純なものではありません。

医学的に解明できていない部分もあるくらい大人ニキビの原因は複雑なのです。

とはいっても、多くの人に共通している特徴はあります。

それは、「睡眠不足・ストレスの蓄積」と「ホルモンバランスの変化」が重なると大人ニキビができやすいということです。

なので、生理前に大人ニキビができることを避けたければ、規則正しい生活をおくって睡眠時間を確保したり、ストレスが溜まらないように何らかの方法でストレスを解消したりすることが大事といえます。

 卵胞(らんぽう)ホルモンとは

2つ目のホルモンが「卵胞ホルモン(=エストロゲン)」です。

これは生理後に分泌が高まるホルモンで、肌に潤いを与え、コラーゲンの量を増加させる働きを持っています。

女性の美しい肌は、この卵胞ホルモンの影響を大きく受けることによって作られるといっても過言ではありません。

「エストロゲン」という言葉の認知度が以前より高まったのは、その「美しい肌に近づける働き」が医学的に解明されてきたことが原因です。

 卵胞ホルモンと生理周期の関係

生理周期のイメージ画像
〈生理は「健康・美容」の指標〉

卵胞ホルモンの根本的な働きは、「生理の周期を保って妊娠に向けた体づくりをすること」です。

そのため、無理なダイエットで体調が悪くなったりストレスが過剰に溜まったりすると生理不順が起こり、結果として肌の老化を早めてしまうなんてことになりかねません。

生理は女性にとって「健康と美しい肌の指標」といえるのです。

たとえ現時点で子供をもつ予定がないとしても、生理のことを気にしなくていいわけではないことを認識しておいてください。

いつもどおりに生理がきていても、「排卵だけ止まっているケース」があり得ます。

とにかく、生理の周期が不規則になったり、出血の量に変化が現れたりしたときは、急いで婦人科に行くようにしましょう。

お医者さん以外の人が勝手な判断で放置しておくと、「早発閉経(そうはつへいけい)」といって通常より早く生理が来なくなってしまうことにもなりかねません。

そうならないためにも、基礎体温のチェックをするようにし、「排卵の有無の定期的な確認」を習慣にすることをオススメします。

 卵胞ホルモンの予備知識

卵胞ホルモンは、生理が始まる思春期の頃(10歳〜15歳)に急激に増え、30代の後半から年を経るごとに減っていきます。

そして、「閉経(へいけい=生理が終わること)」を迎える50歳あたりから急激に低下してしまうのです。

この分泌量をキープしたいのであれば、「健康的な生活を送ること」が重要です。

これに関して、ホルモン剤などで卵胞ホルモンを増やせるかという疑問に答えるとすると、そんなに簡単に考えるべきものではないという答えになります。

というのも、ホルモンは少ない量でも人の体に大きな影響を与えることができるため、美しくなりたいという理由で安易にホルモン剤などを摂取することは危険なのです。

そのため、通常は「特定の病気の治療以外で摂取することはないもの」ということを、この機会に覚えておいてくださいね。

 終わりに

大豆を使った食品の画像
〈大豆には抗酸化作用があります♪〉

ホルモン剤の代用というわけではないですが、大豆などの「女性ホルモン様(=よう)作用」のある食品も、老化を遅らせるのに役立ってくれます。

その効果は、「日本人が長寿である原因は大豆の摂取量が多いからである」と言われるほどです。

といっても、女性ホルモンと全く同じではないのは明らかなので、「大豆さえ大量に摂取していれば美しくなれる!」などという希望的観測は持たないほうがいいでしょう(笑)。

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