
「肌の再生」は後でまとめてできるの?
肌の悩みを抱えている方に1日の睡眠時間をたずねると、「平均すると6時間以下だと思います」という答えが返ってくることが多いです。
そして、質問のあとに肌をチェックさせてもらうと、「美しい肌を維持するには毎日6時間以上の睡眠が必要」であり、睡眠時間が6時間に満たない日が続くと「肌荒れが目立つようになる」ということが分かりました。
この記事では、“睡眠が肌に与える影響”について解説します。肌荒れの原因がよく分からない方は、わずかな時間ですのでお付き合いください。
記事の中に肌荒れ改善のヒントがありますよ^^
食事・睡眠と肌の関係
食事に気を使われている方は多いです。でも「睡眠」については、深く考えられていない方が多いような印象を持っています。
これはチョット問題ですね。美しい肌を手に入れたいのであれば、その考えを改めた方がいいかもしれません。
というのも、実は「肌荒れの最大の原因は睡眠不足であること」が判明しているんです。意外かもしれませんが、食事よりも睡眠のほうが肌に与える影響が大きいのが実際のところです。
自分の経験に照らして考えてみてください。就寝時間が遅かった日の翌日は、朝から晩まで眠かったり頭が痛かったり、また、眠さからイライラしたり集中できなかったり、体調と気分がとても悪くなりませんか?
それに対して、前日の食事がカップラーメンやファストフードだったとしても、翌日の体調や気分に影響が出るなどということはありませんよね?
このことから分かるように、食事も睡眠も大事なものであることに変わりはないのですが、それを怠ることによってスグに肌と体調に影響がでるのは“睡眠”です。
学生・社会人を問わず、「平日は睡眠時間が少ないから週末(土日)にまとめて寝る」という方は多いですが、「肉体的な疲労」はそれで回復したとしても、「肌」に関しては、そういうわけにはいきません。
なぜかというと、肌は寝ている間にしか再生しないものだからです。
人間の体のしくみ
私たちが日中に動いているときは、血液は「脳」に集まっています。なので、「肌」に栄養が流れていきません。
これに対して、眠りにつくと血液が体の全体に流れるため、肌にも栄養がいきわたるようになります。
具体的には、①眠りについたはじめの約3時間以内に「成長ホルモン」が分泌される→②それに伴い「肌の奥」で細胞分裂が起こる、という流れです。
①・②を合わせると、合計で最低でも6時間程度はかかります。だから、睡眠時間が6時間より短いと肌荒れが目立つようになるわけです。

そうなんだ〜。
肌の再生は、いま説明したように「毎日・寝ている間に」おこなわれているので、「週末(土日)にまとめて寝ることによって、『肌の再生』もまとめること」はできません!
睡眠時間で気をつけること

あなたは「PM10:00(22:00)~AM2:00の間は身体にとって重要な時間だから、この時間に起きていてはいけない」というハナシを聞いたことはありませんか?
おそらく一度や二度はあるでしょうね^^
でも、実際はどうなんでしょう?なにか根拠があるから耳にするのだろうなと思い、調べてみたところ、どうやらこのハナシの根拠はサーカディアンリズムという医学界の学説の1つのようです。
「サーカディアンリズム」という説について簡単に触れると、この説は「人間は、原始時代からの習性によって、日光が目に入ってから約14時間後に眠りにつくための準備が脳の中でおこなわれている」という見解です。
注意しなければならないのは、この説(見解)が「有名」なのは間違いないですが、「絶対的なもの」ではないということ。
そもそも原始時代ならともかく、現代人が毎日PM10:00(22:00)に眠りにつくというのは現実的ではありませんよね?
個人差があるのは当然ですが、おおよそAM0:30をめどに眠りにつくようにすればいいでしょう。
また、眠りにつく時間が日によってバラバラなのも「体内時計が狂ってしまう」ので避けるようにしてください^^
「体内時計」は「成長ホルモン」に影響を与えていますので、眠りにつく時間がバラバラだと「成長ホルモンの分泌」に悪影響を与えてしまいます。
さらに、「成長ホルモン」は眠りについたはじめの約3時間以内に分泌されるため、特にこの時間帯の睡眠が「質の高いものであること」も重要です。
眠りにつく約1時間くらい前から寝室を暗めにすると睡眠が深くなり「質も高くなる」といわれています。特に難しいことではないので、すぐにでも生活リズムに取り入れてみてください♪
終わりに
肌荒れ対策・改善の一環として“質の高い睡眠”を取りたいのなら、寝る直前までパソコンやスマートフォンを見るのは避けたほうがいいでしょう。
また、外の明かりが気になるなら、明かりが入らないように工夫し、心地よい睡眠ができる環境で眠ることも大事です。
「美しい肌」を育てたいのであれば、今日から実践してみてくださいね^^